当サイト予想評価の要である競走能力指標の種類・性能・ご利用に際しての注意点を解説します。
 脚質指標・展開順応指標は、過去3〜4走前の先行指標(先行能力指数(原指数)の平均値)および決脚指標(決脚能力指数(原指数)の平均値)から求められる特殊特性指標です。特殊特性指標とは、能力比較以外の目的で補完的な情報を提供する数値の総称です。
 脚質指標は、先行指標と決脚指標の比を表した数値で、競走馬の脚質と高い相関を示す特性から、脚質の表示や出馬表のペース予想計算に用いられます。予想される位置取りを表し、数値が高いほど前で競馬をする傾向を示します。
 展開順応指標は、先行指標と決脚指標の積で求められる数値で、本来は脚質指標の信頼性を保証する補助情報として作られました。しかし後の検証作業により、近走能力指標に匹敵する高い能力評価性能が確認されたため、近走能力指標と共に能力評価の中核としても使用されています。数値が高いほど、基礎能力だけでなく展開に左右されない適応能力にも優れていることを示します。
 これらの指標はいずれも、負担重量による影響を排除した標準指標のみです。負担重量補正による調整指標はありません。

■脚質の性能は展開順応指標で読む
 脚質指標は、0を中心として逃げ・先行型ではプラスに、差し・追込型ではマイナスに推移する。また数値の絶対値は脚質の極端性を表す。大きいほど、大逃げをうったり後方一気の強襲をかけたりする傾向が強くなる。 この値は脚質の傾向であって性能ではない。つまり、脚質指標の絶対値が大きいからといって、先行能力が優れていたり強烈な末脚を使えるとは単純に言えないのだ。
 特に末脚つまり上がりタイムは、展開やペースが大きく関係する。例えば2歳馬でも上がり33秒台の強烈な末脚を使ってくる馬がいる。確かに素晴らしい末脚である。しかし古馬でも上がり33秒台を使う馬はいる。それでは、この2頭の末脚の能力は同じなのだろうか。上がり33秒台の2歳馬は同じ脚を使う古馬に匹敵する能力を持っていると言えるだろうか?結論は当然「NO」であるが、展開順応指標を使えばそれを定量的に表すことができる。




 これは33秒台の脚を使う古馬と2歳馬の馬柱を併載したものだ。上はディープインパクトの2006年宝塚記念出走時の馬柱、下はショウナンタキオンの2005年朝日杯フューチュリティステークス出走時の馬柱である。
 ディープインパクトはデビュー戦で上がり33秒1という驚愕の末脚で勝利を飾り、その後もほとんどが33〜34秒台の末脚を使い、平均上がりタイムは34秒1、その能力の高さを敢えて語る必要はないだろう。一方ショウナンタキオンは、新潟2歳ステークスで上がり33秒9の末脚を爆発させて16頭をごぼう抜きした馬で、当時はクラシック候補の最右翼に挙げられていた。
 脚質指標を見ると、ディープインパクトは-11、ショウナンタキオンは-27である。これはショウナンタキオンのほうがディープインパクトよりも豪快な追込みを見せる、勝ちっぷりのよい走りをすることを表している。上がりタイムに差はない。では、末脚でショウナンタキオンはディープインパクトを凌駕しているといえるのか?その答えが展開順応指標に示されている。展開順応指標+33にたいして-12、この差の意味をわかりやすく言うと「両馬が1マイルで同時にスタートしてショウナンタキオンがディープインパクトのペースについて走ろうとすると、ゴール前では約23馬身差で惨敗する」ということだ。
 ちなみにディープインパクトの脚質指標が-11である理由は、脚質の自在性によるものだ。強力な末脚に加え先行力も高いと、追込み馬でも数値が0に近づいてくる。参考までに、弥生賞出走時の脚質指標は-40である。

■展開順応指標のもうひとつの能力
 展開順応指標が低いということは、逃げ馬の場合は最後の直線で馬群に沈んだり、追込み馬なら最後届かず脚を余す、そういった可能性の示唆に他ならない。これはほんの一例で、脚質指標と展開順応指標を上手く組み合わせて評価すると、例えば逃げ残りの可能性のある穴馬なども見つけることが出来るだろう。中核指標の中でも奥の深い数値である。
 また展開順応指標には、単独で近走能力指標に匹敵する基礎能力評価性能を持っている。関数の計算アルゴリズム自体に競走ペースの正規化とクラス(賞金条件)レベルの比較機能が働くためで、近走能力指標と展開順応指標の上位評価馬をチェックするだけでも、かなりの効果が期待できる。馬券対象馬の選定で悩むときにお試しあれ。

2005年2月27日 第2回中山競馬2日目11R
 第79回 中山記念(GU)

 展開順応指標と馬券組合せの高い相関性を示す例は枚挙に暇がない。このレースもまた然り、である。
 連軸馬など馬券組合せの中心に据える馬は、近走能力指標など他の指標を併用して決めたほうがよい。紐馬やボックス馬券の相手などは展開順応指標の単独評価でもかなりよい結果が得られる。 潜在能力指標や近走極指標のような意外性は少ないが、堅実な評価をしてくれるので、高配当を狙って冒険をしないのであれば展開順応指標で纏めるのが確実だろう。
 このレースでは、バランスオブゲームを軸に据えることが出来れば、馬連やワイドを的中させるのは難しくない。展開順応指標が最高評価のカンパニーを絡めて軸2頭流しで3連複を狙えば、万馬券を数点で獲ることも可能だ。

【馬番連勝】 111820円 【ワイド】 11720円 112930円 1330円 【3連複】 1114640円
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