当サイト予想評価の要である競走能力指標の種類・性能・ご利用に際しての注意点を解説します。
■数字の裏に隠された「特徴」を抽出するフィルター
 当サイトの予想を管理するPaddock Scopeシステムのシリーズは、競走馬の能力評価のよりどころとして独自に設計したタイム解析法(Paddock Scope Index 2.5)を採用しています。これは入線タイムから競走馬の能力を予測するスピード指数系ソリューションの一種ですが、計算方法や補正処理でさまざまな改良が加えられ高い精度で能力評価を行えるように調整されています。
 この情報はそれだけでも競馬予想に有効な武器として通用するものですが、とりわけ扱いが難しく、情報の特性に精通していなければ使いこなせない側面があります。これは全てのスピード指数系タイム理論に共通した問題です。
 競走能力指標は、この低いレベルのソリューションを再集計して特徴抽出を行うことで、競走馬同士の能力比較を容易にし高い精度のインテリジェンスを提供するために開発されたフィルター理論です。漢方薬に例えるなら、「薬のひとつひとつには高い薬効があるが、これを調合することで更に高い効能を引き出す」その薬剤師の働きをするのが「競走能力指標」であると言えるかもしれません。

2006年6月25日 第1回函館競馬4日目12R
 仁山特別

 前ページの4頭が出走したレースの出馬表を競走能力指標で評価するとこのようになる。初めての方には数値の種類が多く感じるかもしれないが、それぞれに特性を持った情報であり、スピード指数の変化を読みながら頭と抱える心配はなくなる。 そもそも競走能力指標は、管理人が馬券を楽に買うために開発したものだ。順位色で色分けしているので慣れると直感的に馬券対象馬を選択できるようになる。

【馬番連勝】 670円 【ワイド】 330円 1120円 2730円 【3連複】 5000円
 ※前ページの答え 1着:タイキミューズ 2着:ファインテイオー 3着:マイネルガッチャ 4着:トウショウアタック

■原指数 〜 それは競走能力指標によって紡がれる
 競走能力指標の評価手法は、競走馬の過去の競走成績から計算された指数値を時系列に再配置して多角的に特徴抽出する技術であり、対象になる指数値は馬柱を定量的に評価した結果であれば基本的に種類を問いません。 当サイトではタイム理論に基づく能力評価を採用しているため、競走成績ごとにスピード指数系の評価数値を計算し、これを参照情報としています。
 参照情報に使用する指数値を原指数と呼びます。当サイトが独自に開発した評価採点法で計算された数値で、従来のスピード指数と同等の性能と特性を持ちます。原指数には取り扱うタイム情報の種別により数種類の数値がありますが、全て次の基本式で計算することができます。
    原指数 =(基準タイム÷個別タイム)× コース補正係数 × ペース補正係数 × クラス補正係数 × 負担重量補正
 原指数は基準タイムと個別タイムとの比率で表され、馬場状態・ペース・クラス(賞金条件による分類)・斤量についての補正が施されます。補正係数は、過去の競走成績の集計で求められる基礎情報の中から条件の合致した数値を使用します。

 原指数の種類は、比較するタイム情報の種類によって4種類7特性に分けられます。

【基礎能力指数】
・入線タイムによる比較。標準指数対クラス指数がある。対クラス指数とは、その競走の出走条件における競走レベルを計算したもの。
【先行能力指数】
・先行タイムによる比較。標準指数対クラス指数がある。先行タイムは、入線タイムと上がりタイムから計算される。
【決脚能力指数】
・上りタイムによる比較。標準指数対クラス指数がある。
【着差指数】
・上位3頭の入線平均タイムと、当該馬の入線タイムとの比較。標準指数のみ。
 競走馬1頭の競走成績から求められる原指数の情報量は膨大になります。例えば18頭立てのレースの出馬表を評価する場合でも、全ての出走馬について同様の計算を行います。原指数は競走成績を特性ごとに評価した極めて詳細な能力指数ですが、人間がこの数値を効果的に使いこなして出走馬同士の相対的な能力比較を行うことは、不可能ではないにしても極めて困難と言わざるを得ません。
 情報は多ければよいというものではありません。いかに価値のある情報であっても、多すぎれば情報に呑まれて逆に混乱を引き起こす原因となります。実際に競馬ファンの求めているのは馬券戦術に直結する整理された情報(インテリジェンス)であり、少ない情報量で馬券が取れる高性能と利便性を兼ね備えた信頼性の高い評価手法でなければならないのです。
 競走能力指標はこの問題を解決するために開発されました。膨大な原指数を効果的・複合的に処理して特徴抽出することで情報量を減らし、能力評価を簡素化すると同時に、原指数を多角的に捉えることでこれまで見えてこなかった特性や相関を顕在化する ・・・・・・・ これが求められる基本性能です。

■「勝つ」ために選ばれた9つの指標
 競走能力指標のアーキテクチャは、原指数の特徴抽出を目的とした関数群です。現行システムでは最大64本の指標処理関数を管理することができます。 しかし全ての関数で求められる競走能力指標が予想に効果的に働くわけではありません。数値の特性によっては効果や適用範囲が限定されたり、複数の指標を組み合わせて初めて効果を発揮する関数もあります。一方数値を参考にする側の要求は、数字の数ではなく性能であるはずです。何十種類の情報を掲載してみても予想に使えない数値では意味がないのです。
 「予想コンテンツで効果の高い数値を厳選して公開する」方針は現行システムの開発段階から決まっており、それに合わせて現行システムでは、予想管理モジュールの学習機能を利用し指標処理関数を単動で性能をチェックする単指標評価という機能を実装しました。 そして全ての指標処理関数について、新馬戦・障害競走を除く約13000競走の予想と的中判定を行い、馬齢・性別・クラス(賞金条件)別に的中率と回収率を集計して性能を検証しました。その結果、総合的なパフォーマンスの高い選抜8指標に、出走馬の脚質を予測する脚質指標を加えた9種類の数値を、予想コンテンツの出馬表評価欄で公開する競走能力指標として選定しました。 これを中核指標(Paddock Scope Index Integral 9と呼んでいます。
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