当サイト予想評価の要である競走能力指標の種類・性能・ご利用に際しての注意点を解説します。
■スピード指数は能力を「点」で表す評価法
 スピード指数とは、競走馬の入線タイムを基準タイムと比較することで求められる、差分(または比率)を基本とする数値の総称です。 基準タイムは、特定のクラス(賞金条件)をターゲットに膨大な競走結果の上位入線タイムを開催・コース種別・競走距離別に集計して平均をとったもので、このタイムと比較した差(あるいは比)の大きさにより競走馬の競走能力を推測しようというのが、多くのタイム理論の基本的な考え方です。 タイム理論によっては基準となる値が時計でない場合もありますが、「基準値と実測値を比較する」という方法は同じです。
 スピード指数によるレイティング(能力評価)は、出走馬の過去の競走成績ごとに指数を計算する作業から始まります。スピード指数の古典的手法である西田式スピード指数を例にとると、次の計算式で指数を求めます。
    スピード指数 =(基準タイム−入線タイム)÷ 距離指数 + 中心値 + 馬場指数 +(負担重量−55)×2
 この式に、馬柱の成績欄に記載されている入線タイム(西田式スピード指数では走破タイムと呼ぶ)、負担重量、基準タイム(開催・コース種別・距離で選択)、距離指数(異なる距離での比較を可能にするための補正)、中心値(推奨値は80だが何でも良い)、馬場指数(開催日ごとの馬場状態を定量化した指数)を当てはめ指数を求めます。これを出走馬全ての馬柱に対して行います。
 スピード指数では、早い馬の指数は高く、遅い馬の指数は低く表示されます。例えばAという馬が75、Bという馬が85だった場合は、Bという馬の能力が高いと評価することができます。このようにスピード指数の利点は、競走能力を数値として馬同士の能力比較を定量的・機械的に可能とすることです。
 ただ、実際の能力評価はこのように単純ではありません。馬柱の成績はひとつだけではないからです。過去4〜5走程度の指数を時系列に比較して成長度・勢い・調子などを読み取りながら総合的に判断しなければなりません。
 下記は実際のレースの入線上位馬の馬柱で、数値は左から4前走・3前走・前々走・前走分の競走成績からスピード指数を求めたものです。この4頭の着順を予想してみて下さい。スピード指数で勝馬を予想する感覚が実感できると思います。(答えは次のページ)

    トウショウアタック    83 79 77 78
    マイネルガッチャ     63 67 74 59
    ファインテイオー     75 64 71 78
    タイキミューズ      72 80 83 82


 スピード指数は「その時点での競走能力」を定量化して見せたものであり、グラフにプロットする「点」に例えられます。一方運用面では時系列に比較して多角的に評価する必要があり、これを上手くできなければ馬券に結びつけることはできません。スピード指数を使いこなすには、グラフの「点」を結んだ全体の「線」の形を読み取る技術が必要不可欠なのです。
 指数の計算精度を考慮したり異常な数値(イレギュラー)を排除しながらスピード指数の描く「線」を読み取ることは、スピード指数に精通した競馬ファンでも難しいことです。スピード指数が競馬予想の強力な武器であることは疑いもありませんが、使いこなすには競馬に関する深い知識と相応の経験が必要です。免許取り立てのドライバーがF1マシンを乗りこなせないのと同じことと言えます。
 では、スピード指数は経験者のみが恩恵を受ける特権階級の道具に過ぎないのでしょうか?

 いいえ、そうではありません。高性能を使いやすい形にまとめてあげればいいのです。その答えが、競走能力指標なのです!
 競走能力指標は「点」で結ばれたスピード指数の「線」の形を読み取る技術であり、数字の羅列の中に埋もれた特徴を掘り起こしてくれます。
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